日本語N2練習題25/12

第一部分 1.語彙






問題6 次の言葉の使い方として最もよいものを、1·2·3·4から一つ選びなさい。

26 休憩

1 仕事の途中だったが、少し疲れたので休憩を取った。

2 今週は日曜日に仕事がありますが、月曜日は休憩です。

3 夏の休憩を使って、家族と海外旅行に行きました。

4 手術のため、病院で1週間、休憩をすることになった。

27 進める

1 一度試合に勝って自信を進めれば、チームの成績は必ずよくなるだろう。

2 朝にトレーニングを行うことで、運動の効果を進めることができるそうです。

3 市では現在、防災対策として、道路整備の検討を進めています。

4 森さんが仕事で同じ失敗を繰り返すのは、その失敗の反省を進めていないからだ。

28 貢献

1 高校時代の先生の一言が、私の人生に大きく貢献した。

2 この薬は、痛みを抑えるのに大きく貢献するのでよく売れるらしい。

3 鈴木氏が長い間行ってきた活動は、地域の安全に大きく貢献した。

4 海外での経験が就職に大きく貢献し、希望の会社に入社できた。

29 早急

1 原さんは素質があるので、早急に強くなって、試合にも勝てるだろう。

2 薬がよく効いたようで、痛みは早急に治まった。

3 二つの液体を混ぜると、早急に反応して気体が発生する。

4 この問題については早急に対策を検討する必要がある。

30 区切り

1 雨が降っている間、区切りがついていた試合が、やっと再開された。

2 この仕事は今日中には終わりそうもないので、区切りをつけて帰ります。

3 今が成功か失敗かの区切りなので、諦めずに頑張りましょう。

4 次のバスまで区切りが2時間あるので、食事をしながら待つことにした。

問題7 次の文の ( ) に入れるのに最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。

31今朝は寝坊をしてしまい、( ) 抜きで大学に来た。

1 朝食が 2 朝食の 3 朝食に 4 朝食

32 新しいコーヒーカップを使い始めて( ) たたないうちに、床に落として割ってしまった。

1 まだ 2 まもなく 3 いくらも 4 いつのまにか

33 (鉄道会社のホームページで)

「一日乗車券」は、ご購入いただいた当日 ( )、何度でも自由に乗り降りができる乗車券です。

1 につれ 2 に際し 3 にわたり 4 に限り

34 苦手な同僚と同じチームで仕事をすることになってしまったが、決まった ( )、うまく付き合っていこうと思う。

1 からには 2 わりには 3 ばかりか 4 どころか

35 A社のおもちゃは、赤ちゃんが口に ( )、米や小麦を原料にして作られているそうだ。

1 入れてもよければ 2 入れてもいいように

3 入れることがあれば 4 入れることがあるように

36 私は音楽大学でバイオリンを専攻しているが、卒業後は演奏家( )、子供たちに教えるという形でバイオリンに関わっていきたいと思っている。

1 としてだったら 2 にとってだったら

3 としてではなく 4 にとってではなく

37 (卓球教室で)

A「私、卓球初めてなんです。」

B「私も、友達と遊びで少し ( )、習うのは初めてです。」

1 やったことがあるだけで 2 やったことがあることで

3 やっていなかったことで 4 やっていなかっただけで

38 後輩の田中さんは仕事熱心だが、少しまじめすぎる ( )。

1 ことになっている 2 ところがある 3 がちだ 4 ものだ

39 駅前のラーメン屋はいつも込んでいて、けっこう待たされるのに、今日はそんなに( )。

1 待たずに済んだ 2 待ったおかげだ

3 待ちきれなかった 4 待たなければよかった

40 私は彼と結婚したいと思っているが、彼はきっとまだ結婚は ( )。

1 考えなくなってもしかたない 2 考えなくなるに違いない

3 考えていなくてもしかたない 4 考えていないに違いない

41 (会議で)

社長「新商品のコマーシャルについては、どうなっていますか。」

課長「はい。それについては、担当の私からご報告 ( )。」

1 なさいます 2 おっしゃいます

3 申し上げます 4 伺います

42 ピアノの発表会の前に、間違えそうで怖いと先生に言ったら、「ちょっとぐらい( ) よ。大事なのは楽しんで弾くことだよ。」と言ってくれた。

1 間違えちゃいけないんだ 2 間違えたっていいんだ

3 間違えなきゃいいんだ 4 間違えたいんじゃないんだ

問題8 次の文の ☆ に入る最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。

(問題例)あそこで            ★      は山田さんです。
1 テレビ 2 見ている 3 を 4 人
(解答のしかた)
1. 正しい解答はこうです。
あそこで            ★      は山田さんです。
1 テレビ 3 を 2 見てい る 4 人
2.  ★ に入る番号を解答用紙にマークします。
(解答用紙)(例)Ⓘ ❷ ③ ④

43 ちょっと            ★       好みのTシャツを見つけてしまい、つい買ってしまった。
1 だけの 2 つもりで 3 服屋に入ったら 4 見る

44 兄は、最近ずっと「歯が痛くて眠れない」と言っているけれど、歯医者には行こうとしない。そんなに            ★       。
1 痛い 2 早く行けばいい 3 のに 4 んだったら

45 「ABCチーズ」はチーズ料理の専門店で、私のような            ★       店だ。
1 人に 2 好きでたまらないという 3 チーズが 4 ぜひおすすめしたい

46 親友の花子に初めて会ったとき、初対面とは思えない            ★       。
1 よく覚えている 2 ぐらい 3 のを 4 話が盛り上がった

47 学生のころ、様々な国を旅行して、自分の            ★       、世界には多様な考え方があることを知った。
1 出会えない 2 交流したことで 3 国にいては 4 様々な文化や価値観を持つ人と

第一部分 2.閲読

問題9 次の文章を読んで、文章全体の内容を考えて、48 から51の中に入る最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。【考的是“逻辑框架”和“论点”】

以下は、雑誌のコラム/Columnである。

目で味わう

「目で味わう」という言葉があります。もちろん、目で食べ物を食べるという意味ではありません。食べる前に目で見て料理の見た目を楽しむという意味です。しかし、「味わう」という言葉は普通、舌で料理の味を楽しむことを指します。目でも味を感じることはできるのでしょうか。

色使いや盛り方など、料理の見た目がきれいだと食事の楽しみが増すという人も48。料理人たちも、塩や酢などを使って野菜の色を鮮やかに保ったり、料理に合う色や形の器を選んだりと、見た目を大切にしています。同じ科理でも、見た目がより良いもののほうがおいしそうに感じられます。

では、単に料理を見ておいしそうだと思うことを「味わう」と表現しているのでしょうか。49近年、料理の見た目が影響するのは食べる前だけではないことがわかってきました。ある研究で、食べ物の味は変えずに、色や器の種類などを変えて提供し、それぞれどんな味か評価させる実験が行われました。すると、全く同じ味のものを食べたにもかかわらず、味が異なると評価した人が多かったそうです。目から入る情報は、食べたときの味の感じ方50影響していたのです。このように科学的にも、実際に目で味わっているということが証明されつつあります。

味を感じる仕組みは複雑で、見た目も大切な要素の一つです。それが感覚的に理解されていたからこそ、「目で味わう」と表現されるように51。

48.
1 多いとします 2 多かったとします 3 多いでしょう 4 多かったでしょう

49.
1 実は 2 確かに 3 しかも 4 ところが

50.
1 にのみ 2 にまで 3 に限らず 4 に比べて

51.
1 なったにすぎません 2 なったはずがありません
3 なったとはいえません 4 なったのかもしれません

問題10 次の(1)から(5)の文章を読んで、後の問いに対する答えとして最もよいものを、1·2·3·4から一つ選びなさい。

(1)

「他人は自分を映す鏡」といいます。こちらが気がねをして本音を話さなければ、相手も本心を口にしてくれることはありません。そんなふうにお互いの本音がわからないままでは、コミュニケーションもギクシャクしたものになってしまいます。

「嫌われてしまうかも」と自分を抑えるのではなく、「私の本心を話してみよう」「どんな言い方をしたらわかってもらえるかな」と考えてみてください。

そんな自分への問いかけが小さな勇気となり、よりよい人間関係をつくる力になっていくと思います。
(注1)気がね: 遠慮
(注2)本音: ありのままの気持ち
(注3)本心: 本当の気持ち
(注4)ギクシャクした: スムーズにいかない

52 自分と他者との関係について、筆者はどのように考えているか。
1 本当の気持ちを理解し合おうとすれば、より深い関係が築ける。
2 自分から本当の気持ちを伝える努力をすれば、相手とよい関係が築ける。
3 相手の本当の気持ちを理解しようとすれば、自分の気持ちも理解してもらえる。
4 よい関係ができていれば、自分の本当の気持ちを伝えても嫌われることはない。

(2)

以下は、マンションの駐輪場に貼られていたお知らせである。

53 このお知らせで伝えたいことは何か。
1 自転車がまだ使用中であれば、9月30日までに紙の印を外してほしい。
2 自転車がまだ使用中であれば、10月1日以降に紙の印を外してほしい。
3 捨ててもいい自転車であれば、9月30日までに紙の印をつけてほしい。
4 捨ててもいい自転車であれば、9月30日までに紙の印を外してほしい。

(3)

市場は、モノのつくり手と買い手がただ集まる場ではない。そこでは、単にモノの売り買いだけでなく、つくり手と買い手の間でいろいろな情報の交流がある。何よりもそこに惹かれて、人々は市場に集まるのである。つくり手は、モノの出来・不出来、つまり品質への客の評価を直接聞ける。つくったモノがよかったのかどうか、振り返る機会になる。また、どんなものが欲しいのかといった、それぞれの客の好みもわかってくる。
(注)惹かれる/ひかれる:魅力を感じる

54 筆者によると、人々はなぜ市場に集まるか。
1 好きなモノの売り買いができるから
2 情報のやり取りができるから
3 いろいろな人に会える場だから
4 場の楽しい雰囲気が好きだから

(4)

以下は、ある会社の販売担当者に届いたメールである。

セカノ株式会社

販売課 若村健次様

いつもお世話になっております。

11月10日に納品していただくコピー機の見(み)積(つ)もり書を受け取りました。

内容を確認しましたところ、商品代金とは別に設置(せっち)費用が含まれています。

11月中は設置費用が無料となるサービス期間のため、支払いは必要なかったのではないでしょうか。ご確認のうえ電話かメールで至急(しきゅう)ご連絡いただきたく、お願いいたします。

コピー機の納品は予定どおりお願いいたします。

 

春下商事

営業課 月島良子

ryoko_tsukishima@harushita.co.jp

55 このメールで問い合わせていることは何か。
1 11月10日にコピー機を納品できるかどうか。
2 サービス期間はいつ終了するのか。
3 設置費用を支払う必要があるかどうか。
4 商品代金について、いつ連絡をもらえるのか。

(5)

誰かの才能というものを人はふつうどういうときに感じるだろうか。何かすばらしい作品、何かすぐれた仕事や処理を見たときだ。才能がある人物を目にしたときに、オーラのようなものが見えてその人に才能があると確信するわけではない。
だから、現実の成果や行動を見て、そのすばらしい結果の前提として才能があったはずだと類推しているわけだ。したがって、前もって才能があるとかないとか決して言うことはできない。

(注1) オーラ:ここでは、独特な雰囲気
(注2)類推する:ここでは、判断する
(注3)前もって:事前に

56 才能について、筆者の考えに合うのはどれか。
1 結果にかかわらず、才能のある人は雰囲気から感じ取れる。
2 独特な雰囲気であって結果も出していれば、才能があると言える。
3 人の才能の有無は結果だけでは判断できない。
4 人の才能の有無は結果を見なければ判断できない。

問題11 次の(1)から(4)の文章を読んで、後の問いに対する答えとして最もよいものを、1·2·3·4から一つ選びなさい。

(1)

以下は、若い人たちに向けて書かれた文章である。

私は、なにかを知るため、理解するために費やす時間が、その長さが大切だと思ってい(注1) かたすみる。知りたいことがあって、すぐにわからなければ、その疑問はずっと頭の片隅に残っている。こびりついている。わからない間、もしかしたらこうではないか、ああではないか、(注2)と想像力が働く。これが答えだと思って確かめるとまた違う。そうすると再び、こうではないか、ああではないか、と想像する……この飽くなきプロセスによってこそ、想像力が(注3)養われていく。

インターネットはすぐに答えを得られるので便利な反面、「なんでかな」「こうではないかな」と思って疑問を抱え込み、自らそれなりに考えてみるという時間を少なくしている。これでは想像力が働く場面がない。お上えいもはうこの、すぐに答えが返ってくるという時間感覚は、人々にどんな影響を及ほすだろうか。(注4)

興味というのは、わからないことから湧いてくるものだ。最初からすべてわかっていたら、それは知識の対象にはなるだろうが、興味を持つ対象にはならないだろう。「わから0ない」部分があるからこそ、「知りたい」という欲求が湧くのである。

(中略)

どれくらい自分の中で問いや疑問を維持し続けられるか。この「わからない時間」に耐え、しかもそれを楽しむという習慣を、私たちはもっと大切にすべきだし、若い読者はぜひいまから心しておんて欲しいと思う。(注5)

(注1) 費やす:使う
(注2) こびりつく:ここでは、消えずに残る
(注3) 飽くなき:ここでは、いつまでも続く
(注4) 及ほす:ここでは、与える
(注5) 心する:心に留める

57 インターネットで調べることについて、筆者はどのように述べているか。
1 なんでも答えがわかるので、不必要なことまで知ってしまう。
2 有力な情報に影響されて、自分自身の考えが持てなくなる。
3 想像力を働かせられず、インターネットに頼りがちになる
4 答えが簡単に得られるので、想像力を働かせる機会がない。

58 筆者が言いたいことは何か。

1 興味の対象を広げていけば、「知りたい」という気持ちが持ち続けられる。

2 わからないことを考え続けていれば、考えることが楽しめるようになる。

3 すぐに答えを得ようとせずに、考え続けることを楽しむべきだ。

4 正しい答えにたどり着くには、「わからない時間」に耐えるべきだ。

(2)

食事、睡眠、活動など、毎日ほぼ規則正しい生活をしていると、およそ決まった時刻に空腹を感じ、眠けを催しますが、これは生体に備わったリズムによるものです。

地球は24時間で一回転するので、昼と夜の周期が生まれ、野生の動物たちはその周期に逆らわずに生きています。昼行性の動物は昼間に活動して夜間は休息するという生活で、夜行性の動物はこの逆です。人間は昼行性の動物ですが、機械文明の発達した現在、照明により室内の明暗を調節できるので、昼夜の周期(リズム)とは無関係に生きているように見えます。しかし、自然界の昼夜のリズムは人間の体に備わっているリズムに影響し、自分の意志とは無関係に体の調子が制御されている部分があります。

食事の時刻が近づいても空腹を感じない場合は、前の食事や間食を食べ過ぎているなど、何か原因があると思います。そのようなときに「食べたくないから」といって食事を抜いてしまうと、今度はまた次の食事になる前におなかがすいてしまい、何か食べてしまう結果、また食べたくないという悪循環に陥ってしまうことになります。そうならないためには食欲がなくても少しだけ食べて自分自身の気持ちに「食事をした」と、けりをつけることも大切です。

(注1)眠けを催す:眠くなる

(注2)備わる:もともとある

(注3)野生の:自然の中で生きている

(注4)制御する:コントロールする

(注5)間食:食事と食事の間に食べる物

(注6)陥る:ここでは、落ちる

(注7)けり:ここでは、区切り

59 人間の体のリズムについて、筆者はどのように述べているか。


1 照明の技術が発達して昼夜を問わず行動できるようになっても、自然界の昼夜のリ17ズムの影響を受けている。

2 照明により昼夜の区別があいまいになったことで、自然界の昼夜のリズムに逆らって不規則になっている。

3 技術が発達した現在でも、動物と同様に、自身の意志より自然界の昼夜のリズムの元八组:1ほうが影響が大きい。

4 技術が発達した結果、動物とは異なり、自然界の昼夜のリズムの影響を受けずに生きられるようになっている。

60 筆者によると、食事の時刻が近づいても空腹を感じない場合はどうすればいいか。

1 無理に食べないで、食事をしたと思い込むようにする。

2 食欲がわかない原因を考えて、いろいろな食べ方を試してみる。

3 食事をしたいという気持ちになるまで、少しずつ食べるようにする。

4 食事をしたという気持ちになるために、少しでも食べるようにする。

(3)

ひと言で人間関係と言っても、友人関係や異性関係、家族関係などさまざまです。しかし、こうした人間関係に関わる悩みには共通することがあるようです。

そのひとつは、人との関係についての悩みには、「自分ではどうにもならない感じ」があることです。人間関係の悩みには、「相手しだい」という面が大きいのです。「相手がこうなってくれないと、どうにもならない」とか「相手がこういう人だから、こちらには何もできない」などという感じになることが多いようなのです。

(中略)

相手しだいの状況をなんとか解決しようとすると、時に人は「自分を変えよう」と努力します。しかし、その状況を解決するためだけに努力して変化しようとすると、「自分を見失う」という状態になりやすいのです。

自分を見失った状態は、かえって苦しく、実際に起きている事態にも何も変化をもたらさないか、あるいは、ますます悪くしがちです。自分を見失わずに進んでいくなかで、正面から思い悩み、そして結果的に自然に自分が変わってゆくという形での「変化」でなければ、うまくはいかないようです。実は、そうした変化は、一般に「成長」と呼ばれるのです。

(注1)~を見失う :~が見えなくなる

(注2) もたらす : ここでは、起こす

61 共通することとして筆者が述べているのはどれか。

1 自分にも相手にも原因があると感じられること

2 自分では解決できそうにないと感じられること

3 相手に原因があっても、自分が悪いと感じられること

4 相手が変わっても解決しないと感じられること

62 筆者の考えに合うのはどれか。

1 悩みと真剣に向き合うことが、自分が変わることにつながる。

2 悩みがあっても、自分が変わらないでいることが大切だ。

3 悩んでばかりいては、自分をいい方向に変化させられない。

4 自分を変えようと努力していれば、自然に悩みを解決できる。

(4)

人間にとって、どのくらいの規模のコミュニティーで暮らすのが合っているのか。実は、それが脳の大きさから推定できるという説がある。

人間の脳は700万年前、チンパンジーとの共通祖先と分かれた後も、ずっと小さいままだった。200万年前にやっとゴリラの脳サイズ500ccを超えて大きくなりはじめ、40~60万年前までには3倍に増加して現代人の脳サイズに達する。でも、人間が言葉を話すようになったのは約7万年前だというので、脳は言葉を話すことによって大きくなったのではないということになる。

ではなんのために大きくなったのか。人間以外の霊長類で脳の大きさに関係しそうな特徴から調べてみると、それぞれの種が示す集団の平均サイズがきれいに正の相関を示すことがわかった。つまり、集団サイズが大きいほど、仲間の数が多いほど、脳が大きくなっているのだ。

それを現代人の脳サイズにあてはめると、私たちの脳の大きさに対応する集団規模は150人だということがわかった。(中略)今、都市に暮らす私たちは数千人、数万人規模のコミュニティーで暮らしているが、実際信頼関係を築いてつき合っている人の数は150人程度なのかもしれない。

私はそれを、年賀状を出すときにリストに頼らず思い浮かべられる人の顔の数ではないかと思う。それは、言葉でも文字でもなく、いっしょに何かを体験した、共有した経験によって記憶に収められている人の数である。つまりその数が、互酬性にもとづいて自分がよりよい関係を保ちたいと思う社会の規模なのだ。

(注1) チンパンジー:猿と同じ種類の動物

(注2)霊長類:猿や人間などの動物の種類

(注3)正の相関:ここでは、片方が増えるにつれてもう一方も増えるという関係

(注4)互酬性:ここでは、互いに助け合う性質

63 人間の脳について、筆者が述べていることに合うのはどれか。

1 700万年前から大きくなりはじめ、200万年前にゴリラの脳より大きくなった。

2 200万年前から大きくなりはじめ、7万年前に現代人の脳と同じ大きさになった。

3 言葉を話しはじめる前に、現代人の脳と同じ大きさになった。

4 言葉を話しはじめたころ、ゴリラの脳より大きくなった。


64 150人という数について、筆者はどのように考えているか。

1 共有した経験によって記憶に残り、信頼関係が築ける人の数である。

2 人間がよりよく生きるために必要な人の数である。

3 都市での生活で誰もが知り合うことのできる人の数である。

4 言葉や文字を使えば記憶でき、信頼してつき合える人の数である。

問題12 次のAとBの文章を読んで、後の問いに対する答えとして最もよいものを、1·2·3·4から一つ選びなさい。

A

子供が成長していくうえで失敗の経験は大事だ。だが子供が失敗したときに、親が子供の行勁を責めると、子供は「自分が悪いことをしたんだ」と思い、失敗を隠すようになってしまう。また、失敗したくないという気持ちが強くなりチャレンジすることをやめてしまうだろう。
いっしこ子供が失敗したときは、責めるのではなく、子供と一緒になぜできなかったのか、どうすればうまくいくのかを考えることが大切だ。それでも分からない場合にはアドバイ1 スをすればいい。子供と一緒に考えるようにすれば、自身で次のステップを考える習慣が身についていく。失敗の経験を次に生かせるように導くことが何よりも大切だ。

B

子供は失敗の経験を重ねながら強い精神力を身につけていくものだ。そのため、子供が出んが失敗したときは、親は助けたい気持ちを我慢して見守ることが大切だ。親が手助けし・しこうさくこなければ、子供は自身で試行錯誤しながら何がいけなかったのか、次に成功するために。何が必要かを考えようとする。その経験が心を強くしていくのだ。子供が失敗すると蛮める親がいるが、それでは子供は自分の行動に自信が持てなくなり、失敗することを恐れて、チャレンジする前からあきらめるようになってしまう。子供が失敗の経験を生かして成長するには、線は責めることもアドバイスもしないほうがしヽし‘o匝引。

65 失敗を親に責められた子供について、AとBが共通して述べているのはどれか。
1 失敗したことを親に話さなくなる。
2 新しいことをやってみようと思わなくなる。
3 自分が失敗したことを認めたくなくなる。
4 自分のしていることに自信を持てなくなる。

66 子供が失敗したときの親の対応のしかたについて、AとBはどのようにアドバイスしているか。
1 AもBも、なぜ失敗したのか子供自身に考えさせればいいと述べている。
2 AもBも、子供とともに改善方法を試してみるといいと述べている。
3 Aは子供と一緒に原因と改善方法を考えるといいと述べ、Bは子供自身が原因と改善方法を考えるのを見守るといいと述べている。
4 Aは失敗を次に生かす方法をアドバイスするといいと述べ、Bは子供自身で対処できないことだけを手助けすればいいと述べている。


第二部分 聴解

答案解析

语言知识
问题一1-5
1 3 1 2 4
问题二 1-5
3 4 2 4 1
问题三 1-3
2 4 3
问题四 1-5
3 2 1 1 3 4 2
问题五 1-5
2 4 4 1 3
问题六 1-5
1 3 3 4 2
问题七 1-12
4 2 4 1 2 3 1 2 1 4 3 2
问题八 1-5
2 2 1 3 4
问题九
3 1 2 4
阅读
问题一 1-5
3 1 2 3 4
问题二 1-8
4 3 1 4 2 1 3 1
问题三 1-2
2 3
问题四 1-3
4 3 2
问题五 1-2
4 4
听力答案
问题一 1-5
2 2 3 1 1
问题二 1-6
3 2 1 2 2 4
问题三 1-5
3 1 4 4 2
问题四 1-11
3 3 2 2 1 2 1 3 2 1 1
问题五 1-3
2 3 2

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